痴漢鉄道7

ワールド・エキスプレス

2008.08.15

車内騒然無政府状態！生命の宿ったような卑猥な手…。車内の中で見ず知らずの男に身体を弄られ、誰も助けてはくれない憤りと、恐怖の葛藤の中で声を出せない女達…。その淫らな爆走は走る電車と共に何処までも続いていく。

作品情報

シチュエーション	電車
ターゲット
見た目
服装
女優
メーカー	ワールド・エキスプレス
シリーズ	痴漢鉄道
収録時間	76分

　朝の通勤ラッシュ。人々が押し合いへし合いしながら、鉄の箱に飲み込まれていく。彼女もその一人だった。メイクに手間をかけ、職場での見栄を意識して選んだスカートを優雅にひらひらさせながら、彼女は車両の端に立っていた。周囲にはビジネスマンが多く、朝のトラフィックの中、会話はほとんどなく、ただ電車の揺れに身を任せている。　突然、背後に感じた不自然な密着。彼女は一瞬の違和感を抱いた。自分の背中に押し付けられるような感触。それが男性のものだと気づくのに、そう時間はかからなかった。彼女の心臓は早鐘を打ち始める。「ただの混み合った車両だから…」と自分に言い聞かせようとしたが、いつまでも消えないその存在に、彼女の不安は募る。　電車は揺れ、彼女の体はその人物に押し付けられる形になる。彼女の目には、硬直した周囲の人々が映り込む。誰もが見ないふりをしている。許されない行為が、まるで日常の一部のように流されていく。男の無遠慮な身体の温もりが、押し込まれるたびに、彼女の心に小さな恐怖の種をまいていく。この状況から逃れたいとあらゆる方法を模索するが、人混みの中で自分が動くことはできなかった。　男の視線が、彼女の短いスカートをなぞる。彼女は自分の足を交差させて守ろうとしたが、その行為さえも男をますます力を持たせているように感じる。今、彼女は周囲を見回し、助けを求める視線を送るが、みんな自分の世界に浸っている。あたりの空気が、彼女を包み込むように重く、絡みついてくる。　彼女は瞬間、優しく微笑んでいたはずの顔が引きつり、目の奥が冷たくなっていくのがわかった。男はさらに近づき、その指先が彼女の太ももに触れる。あまりにも生々しい感触。彼女はその瞬間、涙がこみ上げてくるのを抑えきれなかった。しかし、周囲の無関心に彼女は最早戦う力を失っていた。電車が大きく揺れた瞬間、彼女は男の身体にさらに押し付けられる。恐怖をこらえることすら出せない。　やがて電車は目的地の駅に到着する。人々が出口へと殺到する中、彼女の心は壊れそうだった。人混みで誰かが彼女の身体をかすめていくたびに、嫌悪の感情が膨れ上がる。彼女はまとめて押し出されるままに、出口へ向かって流されていく。その後ろ姿は、背後から続く男の影によって、引き裂かれたように消えていく。　朝の光が差し込む駅のプラットフォームに立った彼女は、誰にも助けを求めることができないまま、押しつぶされるような孤独の中に立ち尽くしていた。人々は彼女を過ぎ去り、その目は彼女の存在を無視する。彼女の心は沈みに沈み、痛みだけが残った。彼女は手を伸ばすこともできず、ただその場に立っているしかなかった。