痴漢地下鉄

新東宝

2011.02.28

ふとしたことで知り合った二人の男が、すべてのことを投げうって痴漢稼業に専念しようと誓い合った。痴漢といっても、電車の中で女の尻を撫で回すような幼稚なものではない。

作品情報

シチュエーション	電車
ターゲット
見た目
服装
女優
メーカー	新東宝
シリーズ
収録時間	60分

彼女は毎朝、満員電車に揺られながら会社に向かっていた。その日は特に人が多く、彼女は身体を押し合う中で不快感を覚えながらも、耐えていた。電車が進むにつれて、彼女は次第に身動きが取れなくなる。鼻腔をくすぐる香水の匂い、肌の触れ合い、そのすべてが彼女の心を不安にさせた。突然、彼女の背中にぴたりと寄り添うような感触があった。最初は人波のせいかと思ったが、彼女はその感触に顔をしかめる。いつも同じコーナーで立っている男が、彼女のすぐ後ろにいることに気づいた。その男は少し背が高く、黒いコートを羽織っている。とてもよく見えるわけではないが、彼女は不安を募らせた。電車が揺れ、彼女の身体は今度はさらに男に密着する。その瞬間、彼女は男の手が彼女の腰に触れるのを感じた。まるで無意識に触れているかのように。最初は人が多いための偶然かと思いたいが、次第に男はその行為を続けていることに気づく。彼女の心臓は高鳴り、身体が硬直した。周りの人々は何も知らず、時折視線が交錯する。男は平然とした表情を浮かべ、意図的に彼女を押し込むようにして、次第にその手を腰から股へと滑らせた。すぐ近くにいる他の乗客たちは、彼女の不安に気づいていない。彼女は息を詰まらせ、心の中で何度も助けを求めたが、声が出せない。好きでもない男の温もりが、自分の身体を支配していく感覚に、彼女は自己嫌悪を感じた。どうにか逃げ出したい。それでも、電車は混んでいて、彼女は逃げ場を失っていた。男の手はさらに大胆になり、彼女は恐怖で動けなくなっていた。しかし周囲の目にも映ることはない。彼女は果敢に周りを見回し、誰も助けてくれる人がいないことに気づく。電車が駅に着く音が響き、彼女は一瞬のチャンスを待っていた。しかし、男は微笑を浮かべたまま、彼女を狙ったように見つめ続けている。次の瞬間、乗客が押し合いへし合いする中、彼女は無理に列から抜け出そうとした。その瞬間、電車が急停止した。彼女は身体が前に投げ出され、目の前に現れたのは男の強引な手だった。男は冷静に彼女を掴み、彼女を車両の隅に押し込んだ。周囲の人々は何も気づかず、自分のことだけで精一杯だ。このままでは、彼女は男の意のままにされる運命だった。彼女の心は崩れ落ち、意気地のない自分を責める甘い名梨のような感情に包まれた。周囲の温もりが、まるで冷たい鋼のように感じられる。彼女はただ、逃げ道を探すことしかできなかった。