痴漢と映画館

HOT ENTERTAINMENT

2010.02.10

いつも映画館で痴漢をしている男が暗い客席を物色していると、若い男の一物を触っている中年の女を発見する。格好な獲物を発見した痴漢男は、その女を映画館の物置部屋に連れ込んで犯してしまう。しかしその現場を従業員に見られてしまい…。

作品情報

シチュエーション	映画館
ターゲット
見た目
服装
女優
メーカー	HOT ENTERTAINMENT
シリーズ
収録時間	58分

薄暗い映画館の中、灯りを落としたスクリーンの向こうでは、最新のアクション映画が大音量で流れている。客席には様々な人々が座っていて、映画の緊迫した場面に息を飲んでいる。そんな中、一番後ろの列に座っているのは、大学生の美咲。彼女は一人で観に来た映画に心を躍らせていた。映画がクライマックスに差しかかると、隣の席に座った男性が、美咲に話しかけてきた。初めは普通の会話から始まり、映画の感想やキャラクターについての意見を交わす。彼の接近に少し戸惑いながらも、美咲は相手の感じの良さに惹かれていった。しかし、次第に彼の視線が不穏なものになっていくのを感じた。彼は明らかに彼女の身体に目をやり、さりげなく腕を伸ばしてきた。美咲は、その動作を気にせずに、映画の中に目を戻そうとしたが、彼の手が自分の背もたれにかかり、徐々に彼女の肩に触れるように動いてきた。美咲の心拍数が上がる。彼女は気づかれないように、身体を少しずらし、先に話しかけたはずの彼を無視し始める。しかし、男性はその行動を楽しんでいるかのように、さらに近づいてくる。彼の手が、今度は美咲の背中に軽く触れ、そのまま下へと降りてきた。彼女は明らかに不快感を覚え、逃げるように席を立とうとしたが、その瞬間、彼は「座って、まだ映画が終わっていないから。せっかくだから一緒に楽しもうよ」と、優しい声で囁く。その声に惑わされ、美咲は再び手を止め、微かに背を向けるだけで、やり過ごそうとした。けれども、彼の手は容赦なく、彼女の腰に回り、そのまま下着の上から肌に触れるように、じわじわと力を加えていった。映画館の音にかき消されることもあってか、周りの観客は気付かず、他の人々の歓声や悲鳴が響き渡る中、美咲は絶望的な状況に感情が麻痺していくのを感じた。彼女は息を呑み、周りを見回したが、誰も助けようとはしていなかった。興奮した観客たちはスクリーンに釘付けになり、彼女がどれほど苦しんでいるかに全く気づいていない。美咲の頭の中は混乱し、拒否する勇気も逃げる勇気も失われていく。そのまま数分が経過し、映画の終わりが見え始める。美咲はもう耐えられず、「やめてください！」と大声で叫んだ。周囲の観客たちが一瞬振り向く。彼女の叫びが、刹那の静まりを生んだが、すぐに映画に戻る人々。誰も彼女の叫びに反応しない。再び、彼女は孤独の中で、その手の動きがさらに大胆になっていることを感じた。確かにそうだった。彼女はもはや逃げ場所がなくなっていた。この瞬間が、彼女の心に深い影を落とし、次第に現実からの脱出さえも難しくなっていく。映画はフィナーレに向かい、スクリーンの明るさが彼女の現実とはかけ離れたものであることを思い知らされる。